キャッシングのグレーゾーン金利とは?
消費者金融が行っている個人向けの無担保キャッシングローンは、運転免許証だけで審査に申し込む事が出来ます。運転免許証が必要な理由は、本人確認を行うためです。このために、健康保険証や住民票等の他の書類も代わりとする事が出来ます。担保だけではなく、保証人も不要です。
このような内容の商品はキャッシングと呼ばれ、銀行やクレジットカード会社も提供するようになっています。審査は短時間であり、申し込んだ日にお金を借りる事も出来るほどです。準備や手続きが簡単である事から多くの人が利用しており、複数の商品を使用しているケースも少なくはありません。
簡単で早いというメリットの一方で、金利が高いというのもキャッシングの特徴です。無担保で短時間審査という事は、返済能力が十分でない人にまで融資を行う可能性が高くなる上に、返済できなくなった場合に利益を確保する手段を持たないという事でもあります。
このために、元本を短期間で回収しなければならなくなるので、担保を要する商品と比較すると高い金利となってしまうのです。
特に数年前までは、グレーゾーン金利と呼ばれる利息制限法の上限を超えた数値が使用されていました。グレーゾーンとは、法律に抵触しているが刑事罰には該当しないという意味です。出資法という別の法律の上限金利が、利息制限法よりも高く設定されていた事が原因でした。
貸金業法及び出資法は2010年に改正施行され、利息制限法を超えた金利での貸付は禁止されています。つまり、グレーゾーン金利での貸付は現在では行われていないという事です。高いと考えられるキャッシングの金利ですが、数年前よりも10パーセント以上低くなっています。